
次回のWWDC基調講演では、「Apple Intelligence」の注目度や機能が大きく向上することはなさそうだ。AppleのAIに関する発表は少なく、期待外れになると報じられている。
2024年のWWDCで初めて紹介された「Apple Intelligence」は、その後、非常に遅く不安定な展開が続いている。2025年のイベントはAppleが巻き返すチャンスではあるが、最新の報道によれば、それが実現する可能性は低いという。
Bloombergのニュースレター「Power On」(6月1日号)によれば、Apple内部の関係者は、今回のWWDCではAIに関して失望する内容になると見ている。GoogleがI/O基調講演で革新的なAI機能を大量に発表したのに対し、Appleは業界から遅れをとっているように見えるかもしれない。
2025年のWWDCは、2023年や2024年に比べてやや規模が小さくなる見通しだ。ただし、1年の空白期間を経て、2026年のWWDCでは再び革新を目指す動きがあるとされる。
とはいえ、競合他社が次々と先進的な技術を発表している中で、このような姿勢はAppleにとって非常にリスクが高い。
■ わずかな改善にとどまる可能性
WWDC 2025で発表されると見られているAI関連機能は、現時点ではごく限られている。
最大の目玉となりそうなのは、「Apple Intelligence」に用いられている基盤モデル(Foundation Models)をサードパーティ製アプリ開発者に開放するという決定だ。これにより、開発者はAppleの既存のAI機能(画像生成や要約など)で使用されているオンデバイス処理を自らのアプリに組み込むことが可能になる。
ただし、提供されるローカルLLM(大規模言語モデル)はクラウドベースのものに比べて性能が劣り、パラメータ数は約30億にとどまる見込み。それでも、ユーザーの端末上で処理ができる利点は大きい。
そのほか予想される新機能には、iPhoneのバッテリーをより賢く管理する「新しい省電力モード」や、AirPodsとSiriを活用した「翻訳アプリのアップデート」などがある。
