AirPods5の4,000円差に価値はある?音量スワイプの便利さをPro3で使い比べた

AirPods5には、23,800円の通常モデルと、27,800円のワイヤレス充電ケース付きモデルがあります。価格差は4,000円ですが、充電方法以外にも大きな違いがあります。そのひとつが、イヤホン本体をスワイプして音量調節できる機能の有無です。初代AirPodsから5モデルを使ってきた筆者が、所有するAirPods Pro3の音量スワイプをオン・オフし、操作性にどれほどの違いが生じるか検証しました。

AirPods5の2モデル、4,000円差で何が違う?

Appleが9月に発売したAirPods5には、23,800円(税込、以下同じ)の通常モデルと、27,800円のワイヤレス充電ケース付きモデルがあります。

両モデルとも、アクティブノイズキャンセリング(ANC)や外部音取り込み機能、H2チップを搭載しており、基本的な音響性能は共通です。

ただし、違うのは充電ケースだけではありません。

通常モデルもステム部分の感圧センサーをつまんで音楽の再生・一時停止や曲送りができますが、ワイヤレス充電ケース付きモデルは、ステムを上下にスワイプして音量を変更できます。

そのほか、バッテリー駆動時間や「探す」機能にも差があります。

Appleの公表仕様をもとに、AirPods5の2モデルと上位機種のAirPods Pro3を比較しました。

比較項目 AirPods5 通常モデル AirPods5 ワイヤレス充電ケース付き AirPods Pro3
Apple販売価格(税込) 23,800円 27,800円 42,800円
装着方式 オープンイヤー オープンイヤー カナル型(5サイズのシリコーン製イヤーチップが付属)
チップ H2 H2 H2
ノイズキャンセリング 対応(AirPods4比で最大1.5倍) 対応(AirPods4比で最大1.5倍) 対応(AirPods5比で最大3倍)
カスタムEQ 対応 対応 対応
空間オーディオ 対応 対応 対応
つまむ操作 対応 対応 対応
音量スワイプ 非対応 対応 対応
連続再生時間(ANC使用時) 最大4時間 最大5時間 最大8時間
ケース込み再生時間(ANC使用時) 最大20時間 最大22時間 最大24時間
対応充電方式 USB-C USB-C、Qi、Apple Watch充電器 USB-C、MagSafe、Qi、Apple Watch充電器
ケースのスピーカー なし あり あり
心拍数センサー なし なし あり
ヒアリングチェック・ヒアリング補助 非対応 非対応 対応
防塵・耐汗耐水性能 IP57 IP57 IP57

※Apple公式仕様による比較です。ANCはアクティブノイズキャンセリングの略です。

AirPods5は両モデルとも、基本的な音響機能やノイズキャンセリング性能が共通しています。

iOS27と同時にリリースされた新機能「カスタムEQ」にも、両モデルが対応します。

ワイヤレス充電ケース付きAirPods5なら、AirPods Pro3と同じようにイヤホンだけで音量を変更できます。

では、この機能には4,000円の価値があるのでしょうか?

初代AirPodsから使い続けて感じた操作性の進化

筆者は、2016年発売の初代AirPodsから、AirPods2、初代AirPods Pro、AirPods Pro2、AirPods Pro3と、AirPodsシリーズを使ってきました。

初代AirPodsとAirPods2ではダブルタップ、初代AirPods Proではステムをつまむ操作が採用され、AirPods Pro2からは音量スワイプにも対応しています。

これまで便利に使ってきた音量スワイプですが、使えなくなった場合、どれほど不便なのでしょうか。

そこで、iOS27を搭載したiPhone16 ProとAirPods Pro3を使い、音量スワイプをオン・オフして比較しました。

音量スワイプは、AirPods Pro3を接続した状態で、iPhoneの「設定」>「AirPods Pro 3」>「アクセシビリティ」>「音量をスワイプ」から切り替えられます。

AirPods「音量をスワイプ」の設定画面
AirPods「音量をスワイプ」の設定画面

オフにしても、再生・一時停止や曲送り、ノイズキャンセリングと外部音取り込みの切り替えは、これまでどおりステムで操作できます。

一方、音量変更にはiPhoneやApple Watch、Siriなどを使う必要があります。

音楽やポッドキャストを聴きながら試すと、iPhoneをポケットに入れて歩いているときなど、耳元だけで音量を調節できる便利さを改めて感じました。

特に違いが大きかったのは、オフィスでの仮眠中です。

筆者は、周囲の雑音を抑えるため、ノイズキャンセリングを有効にしたAirPods Pro3で「ザーッ」というホワイトノイズを聴きながら仮眠することがあります。

音量スワイプが使えれば、デスクに突っ伏して目を閉じたまま、周囲の状況に合わせて音量を変えられます。

しかし、音量スワイプをオフにすると、音量を上げたいときにApple WatchやiPhoneを操作しなければなりません。せっかく目を閉じて休んでいるのに、操作のために動く必要があり、これが意外と不便でした。

AirPods Pro3で音量をスワイプ操作中

ただし、音量をほとんど変更しない使い方なら、スワイプをオフにしていても大きな不便は感じませんでした。

今回の検証は、AirPods5そのものを比較したわけではなく、AirPods Pro3の音量スワイプを無効にして操作性の違いを確かめたものです。

ワイヤレス充電や「探す」機能にも差がある

ワイヤレス充電ケース付きAirPods5には、音量スワイプ以外にもメリットがあります。

ケースはUSB-Cに加え、Qi規格のワイヤレス充電器やApple Watchの充電器に対応しています。Apple Watchと充電器を共用できるので、机をすっきりさせられます。

AirPods Pro3(ケース付き)をApple Watch用充電スタンドで充電中
AirPods Pro3(ケース付き)をApple Watch用充電スタンドで充電中

ケースにはスピーカーも搭載されており、「探す」アプリから音を鳴らして見つけることができます。

通常モデルでは、最後に接続した場所の確認などに機能が限られますが、ワイヤレス充電ケース付きモデルは「探す」ネットワークにも対応しています。

左右のイヤホンとケースの位置を個別に確認できるほか、設定しておけば置き忘れた際に通知を受け取ることもできます。

また、ANCを有効にした場合の連続再生時間は、通常モデルの最大4時間に対し、ワイヤレス充電ケース付きモデルは最大5時間です。

充電ケースを併用した場合も、通常モデルの最大20時間に対して最大22時間と、ワイヤレス充電ケース付きモデルが上回っています。

いずれも日常的な使い勝手に関わる違いです。

AirPods5はどっちを買うべき?Pro3との違いも重要

筆者なら、4,000円高くてもワイヤレス充電ケース付きAirPods5を選びます。

決め手はワイヤレス充電そのものではなく、音量スワイプの便利さです。実際にオフにしてみると、iPhoneを取り出さず、目を閉じたままでも音量を変えられることの価値を再確認できました。

もちろん、音量を頻繁に変更しない人や、使用時間が短い人なら、通常モデルでも十分でしょう。基本的な音響性能は共通しています。

一方、AirPods Pro3はワイヤレス充電ケース付きAirPods5より15,000円高いものの、Appleによればノイズキャンセリング性能は最大3倍です。

シリコーン製イヤーチップによる密閉性の高さに加え、心拍数センサーや聴覚の健康をサポートする機能も備えています。

騒音をできるだけ抑えたい人や、心拍数測定などを活用したい人には、Pro3を選ぶ理由があります。

ただし、耳を密閉しない開放型の軽快な装着感を好む人には、AirPods5の方が適しているでしょう。

もう一つ、購入前に注意したい点があります。

AirPods5の通常モデルとワイヤレス充電ケース付きモデルでは、イヤホン本体とケースの互換性がありません。後からケースだけを交換してワイヤレス充電や音量スワイプに対応させることはできません。

購入時には、充電方式だけでなく、普段どれほど音量を変更するかを考えて選ぶことをおすすめします。

Source:Apple (1), (2)

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