タッチ非対応の上位MacBook Proは来年で終了か〜残るのは14インチの下位だけ

海外メディアによると、2027年に第2世代タッチ対応MacBook Proが登場するタイミングで、従来のタッチ非対応の上位モデルが終了される可能性があるようです。タッチ非対応は14インチの下位モデルのみとの噂も流れています。

現在販売されている同スペックのモデルと比較すると、タッチ対応は7〜80,000円ほど高いです。タッチ非対応のMacBook Proは、今後どのような道を進むのか考察します。

タッチ非対応の上位MacBook Proは2027年終了か

現在、Appleが販売しているMacBook Proは以下の通りです。

項目 タッチ対応モデル タッチ非対応モデル
製品名 PROLED XDRディスプレイ搭載MacBook Pro MacBook Pro
ディスプレイ 有機EL(OLED) ミニLED
チップ M5 Pro/M5 Max M6/M5 Pro/M5 Max
画面のコーティング 反射防止・耐指紋性撥油 仕様ページに記載なし
重さ(14インチ M5 Pro) 1.38kg 1.60kg
価格(税込) 499,800円から 339,800円から

タッチ対応モデルは11月6日に発売予定で、新旧MacBook Proの仕様を比べると、有機EL(OLED)の採用と軽量化が大きな違いになります。タッチ非対応モデルのディスプレイは、これまでと同じミニLEDです。

米メディアの著名記者によると、AppleはM7 ProとM7 Maxを搭載する第2世代のタッチ対応モデルを2027年に投入し、その時点でタッチ非対応のM5 Pro/M5 Maxモデルをラインアップから外す計画だといいます。

一方、14インチの下位モデルはM7チップを搭載し、上位モデル同様の薄型・狭額縁ベゼルへ刷新される見込みです。ただし、タッチ操作には非対応とみられています。

今回の報道は販売終了の発表ではなく、今後の計画に関するものです。タッチ非対応のM5 Pro/M5 Maxモデルは現在も販売されていますが、いつまで購入できるかは明らかになっていません。報道どおりなら、2027年には後継モデルが用意されない可能性があります。

同じ構成でもタッチ対応は70,000円高い

タッチ対応モデルは、すべてのMacBook Proユーザーにとって嬉しい機能とは限りません。タッチ機能が搭載されるぶん価格も高くなります。

同じ構成で価格を比較すると、以下の価格差があります。

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構成 タッチ非対応 タッチ対応 差額
14インチ M5 Pro(15コアCPU・24GB・1TB) 429,800円 499,800円 70,000円
14インチ M5 Max(32コアGPU・36GB・2TB) 699,800円 769,800円
16インチ M5 Pro(20コアGPU・24GB・1TB) 519,800円 599,800円 80,000円
16インチ M5 Max(32コアGPU・36GB・2TB) 749,800円 829,800円

14インチは70,000円、16インチは80,000円の差があり、チップがM5 ProでもM5 Maxでも差額は変わりません。差額には、タッチ操作だけでなく有機ELディスプレイや、14インチのM5 Proモデルで220グラムの軽量化といった違いも含まれています。

2027年以降も残る見通しの14インチ下位モデルは、現行のM6搭載なら339,800円からです。タッチ対応モデルで最も安い499,800円の構成との差は160,000円になります。上位チップが必要ない人にとっては、タッチ対応の上位モデルより価格を抑えられる選択肢になる可能性があります。

報道どおりタッチ非対応の上位モデルがなくなれば、Pro/Max系チップを搭載したMacBook Proをタッチなしで選ぶことは難しくなりそうです。そもそもタッチ機能を使わない人にとっては、費用対効果の面で考える必要があるでしょう。

画面に触れたくない2つの理由

MacBook Proがタッチに対応しても、画面には触りたくないと考える人は少なくないでしょう。理由は大きく分けて、画面に付く指紋などの汚れと、画面に向かって腕を上げる疲れの2つがあります。どちらも、使い方や好みによって感じ方が大きく変わるポイントです。

指紋で画面が汚れるのを嫌う声も

画面に指で触れれば、指紋や皮脂の跡が残ります。iPhoneやiPadでは気にならない人でも、仕事や創作で長時間向き合うMacの画面では汚れが目に入り、作業に集中しにくいと感じることがあるでしょう。

Appleもこの点は意識しているようで、タッチ対応モデルの仕様には「耐指紋性撥油コーティング」と「反射防止コーティング」が記載されています。一方、タッチ非対応モデルの仕様ページに記載はありませんでした。

耐指紋性撥油コーティングは、指紋や皮脂による汚れを付きにくくするためのものです。ただし、汚れがまったく付かなくなるわけではありません。ミーティングなどで第三者に画面を触られることに嫌悪感を抱く人もいるでしょう。

ジョブズ氏が2010年に挙げた腕の疲れ

Appleの共同創業者スティーブ・ジョブズ氏は、2010年10月の発表イベント「Back to the Mac」で、縦に置いた画面へのタッチ操作を次のように否定していました。

タッチ面は垂直に置くべきではない。デモ映えはするが、しばらくすると疲れ始め、長時間使うと腕が落ちそうになる。うまくいかない。人間工学的にひどい。

Appleには長年、タッチ対応Macを製品化してこなかった経緯があります。ジョブズ氏も画面に腕を伸ばして操作することの問題点を指摘していました。新モデルもキーボードとトラックパッドは従来どおりで、Appleはタッチの使い方としてスクロールや拡大を紹介しています。

タッチを使う場面が限られていても、画面に触れるたびに腕を持ち上げる動作が必要なことに変わりはありません。ジョブズ氏が指摘した腕の疲れは、使い方しだいで今も当てはまる部分がありそうです。

タッチ不要ならどのMacBook Proを選ぶか

タッチが要らない人のMacBook Pro選びは、どこまでの性能を求めるかと、いつ買うかで分かれます。現在のモデルを整理すると次の通りです。

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モデル 価格(税込) 向いている人 2027年以降
タッチ非対応のM5 Pro/M5 Maxモデル 429,800円から 重い作業をこなしつつ画面に触りたくない人 後継モデルが出ない見通し
タッチ非対応の14インチM6モデル 339,800円から 上位チップまでは必要ない人 M7搭載モデルに刷新される見通し
タッチ対応のM5 Pro/M5 Maxモデル 499,800円から 軽さや有機ELの画質を重視し、タッチは使わない人 第2世代モデルが登場する予定

表の3つのモデルのうち、期限があるのはタッチ非対応のM5 Pro/M5 Maxモデルです。報道どおりなら、このモデルは2027年に第2世代のタッチ対応モデルが出た時点で、ラインアップから外れるとみられます。上位チップとタッチ非対応の組み合わせは、2027年以降に選べなくなるかもしれません。

一方、M6チップを搭載した14インチMacBook Proは、2027年にM7チップへ刷新されたあともタッチ非対応のまま続く見通しです。上位チップが必要ない人にとっては、今後もタッチを避けられる受け皿になるでしょう。

有機ELの画質や軽さを重視するなら、タッチ対応モデルでタッチ機能をオフにするという方法もあります。14インチのM5 Proモデルで比べると、タッチ対応モデルは1.38kgです。タッチ非対応モデルの1.60kgより220グラム軽くなっています。海外メディアによると、タッチ対応モデルはアクセシビリティの設定で、タッチ入力をオフにすることもできるようです。

タッチ不要派のユーザーにとっては、「タッチ対応は軽量だが値段が高い」という選択に迫られるかもしれません。2027年の新製品情報を確認しながら、MacBook Proの購入時期を検討することが大切です。

Photo: Apple

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